「漁業従事者用サンダル」を略したこのサンダルは、驚くほどの耐久性と、水に濡れても滑りにくい強力なグリップ力を誇ります。
私も以前、普通のビーチサンダルで濡れたタイルの上で滑りそうになりヒヤッとした経験があるので、ギョサンの安定感のファンの一人です。
しかし、「最強のサンダル」として人気が全国に広がったとはいえ、いざ「買いたい!」と思っても、近所の靴屋さんや量販店で確実に見つけられるかというと、話は別です。
特に「ドン・キホーテやワークマンといった身近な店舗で売っているの?」という疑問を持つ方は多いのではないでしょうか。
この記事では、ギョサンを確実に手に入れるための方法を軸に、ドン・キホーテやホームセンターなどの実店舗での販売状況を徹底的に調査しました。
これを読めば、あなたが探している「ギョサン」を、無駄足を踏むことなく、確実にお得に手に入れる方法がわかります。
丈夫でコスパ抜群、そして今やファッションアイテムとしても進化したギョサンの魅力を深掘りしていきましょう。
ギョサンってどんなサンダル?「最強」と呼ばれる理由を解説
ギョサンを初めて知る方や、普通のビーチサンダルとの違いが分からない方のために、まずはその基本と「最強」たるゆえんを再確認します。
ギョサンの発祥と名前の由来
ギョサンは「漁業従事者用サンダル」の略称です。
その発祥の地は、日本の最果て、小笠原諸島です。
もともとは、滑りやすい船のデッキや磯場での作業を安全に行うために、漁師さんたちが愛用していた業務用のサンダルでした。
その後、島の復興に従事した建設業の人々や、ダイバー、観光客へと実用性が広まり、小笠原土産としても人気を博すようになったのです。
普通のサンダルと決定的に違う3つの特徴
ギョサンが一般的なサンダルと一線を画すのは、その構造にあります。
主な特徴は以下の通りです。
- 鼻緒とソール(底)が一体成型されている。
- ソール裏に長靴のようなギザギザの滑り止め加工が施され、強力なグリップ力を持つ。
- 合成樹脂(ゴム素材)でできており、水に強く、丸洗いできてすぐに乾く。
一体成型のおかげで、普通のビーチサンダルのように鼻緒がスポッと抜けてしまう心配がなく、非常に丈夫で長持ちします。
島民の方の体験談によると、ほぼ毎日履いても3年くらいは持つという驚異的な耐久性が報告されています。
「パール ギョサン」は品質の代名詞
ギョサンにはいくつかのメーカーが存在しますが、最も有名で信頼されているのが「パール」または「PEARL印」のギョサンです。
この高品質なギョサンの主な製造元は、奈良県御所市にある丸中工業所という会社です。
パール ギョサンが本物であることを見分けるには、「日本製」であり、鼻緒とソールが一体成型されていることを確認することが大切です。
かかと部分には「PEARL」や「GYOSAN」「KARIPUSO」といった刻印があることも、正規品の目印の一つです。
また、ギョサンを本土に初めて紹介し販売したパイオニア的存在として、神奈川県小田原市のマツシタ靴店が知られており、ここは「ギョサン取扱量日本一」として認定されている有名店です。
マツシタ靴店は、今では小田原の新名物としても愛されています。
ドン・キホーテやホームセンターでの販売状況を徹底調査
実用性抜群で人気のギョサンですが、私たちの身近な店舗では果たして購入できるのでしょうか?
ドン・キホーテやホームセンター、その他主要な小売店の取り扱い状況を詳しく見ていきましょう。
ドン・キホーテ(ドンキ)の取り扱いについて
「激安の殿堂」として知られるドン・キホーテは、バラエティ豊かな品揃えで有名です。
ドン・キホーテでのギョサンの販売については、情報が二極化しているのが現状です。
ある調査では、「残念ながら、ギョサンはドンキホーテで販売されているという情報はありませんでした」と結論づけている記述がある一方、別の調査では「ドンキホーテでもギョサンが売っていることがわかりました」としています。
実際にドンキホーテでギョサンを見つけ、1,000円未満の安い価格で購入できたという体験談も存在します。
このことから、ドン・キホーテでの販売は、店舗や時期によって大きく異なり、特に夏場のレジャー用品コーナーなどで一時的に取り扱われる可能性が高いと考えられます。
特に、沖縄県のドン・キホーテでは、クリアタイプやラメ入り、マーブル柄など、種類豊富にギョサンが販売されているという情報があり、狙い目です。
もし近所のドンキで探すなら、夏前のレジャーシーズンに売り場を覗いてみることをお勧めします。
ホームセンター(コーナン、カインズなど)の取り扱いは?
丈夫な作業用品が多いホームセンターは、ギョサンとの親和性が高そうですよね。
ホームセンターでも、店舗によってはギョサンを置いているという画像付きの情報があり、実際にカインズやダイキといった店舗名も挙がっています。
しかし、コーナンやビバホームなど、いくつかのホームセンターで商品検索を試みた結果、「売っている店舗は見つからなかった」という情報も存在します。
したがって、ホームセンターでの購入を検討する場合も、近所の店舗に足を運ぶ前に、電話などで在庫を確認するのが賢明です。
私が考えるに、ギョサンは元々プロ仕様の製品であるため、DIYやガーデニング、作業用品を広く扱うホームセンターのバイヤーによっては採用されているのかもしれません。
その他の実店舗の販売状況まとめ
ギョサンを取り扱っている、または情報が確認されていないその他の主要な実店舗の状況は以下の通りです。
<購入が期待できる店舗>
- 釣具店やマリンスポーツショップ:漁業従事者向けであるため、釣具店やダイビングショップでは取り扱いが多いです。特にmic21では手染めのオリジナルカラーも見つかることがあります。
- 靴屋:小田原のマツシタ靴店をはじめ、東京靴流通センター、海に近い地域の靴屋(例:大阪のロマンシューズレインボー金岡店)で販売されていることがあります。
- 雑貨屋:東急ハンズでは大きなコーナーができるほど販売されていた実績があり、ロフトではコラボ商品を取り扱っていたこともあります。
- 総合スーパー:イオンでは販売されているという情報が確認されています。
- 専門店・土産物店:「ぎょさんネット」が運営する実店舗(情報源の範囲外)や、八丈島の雑貨屋ラミなど、特定の地域の専門店や土産物店。
<取り扱いが確認されていない/少ない店舗>
- ワークマン:公式サイト検索で取り扱い件数0件と表示されており、常時販売は確認されていません。
- 無印良品、ABCマート、アトモス:販売情報は見当たりませんでした。
ギョサンを確実に手に入れるならオンライン通販一択!
実店舗での購入は在庫や時期に左右されますが、ギョサンを「確実に、豊富な種類の中から、手軽に」手に入れるなら、オンライン通販が最もおすすめです。
主要な通販サイトでの取り扱い
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングといった大手通販サイトでは、ギョサンが大量に販売されています。
- Amazon:価格も種類も豊富ですが、1,000円未満の安いものは送料がかかる場合があるため、1,500円以上の商品を選ぶか、送料込みの価格をチェックすることが重要です。
- 楽天市場・Yahoo!ショッピング:1,300円前後のギョサンでも送料無料で提供しているショップが多くあり、少しでも安く買いたいなら楽天市場が有利な場合もあります。
これらの通販サイトを利用すれば、実店舗を探し回る時間の無駄がありません。
また、最近では、注文した当日や翌日には届くサービスもあるため、すぐにギョサンを履き始めることができます。
ギョサン専門のオンラインショップ
とにかく種類や最新モデルにこだわりたい方は、専門のオンラインショップを利用しましょう。
ギョサン通販の草分け的存在である「ぎょさんネット(gyosan.net)」は、丸中工業所製のPEARL印ギョサンを主に扱っており、品揃えはピカイチです。
専門通販サイトでは、定番モデルだけでなく、湘南Milkyなどのオリジナルカラーや、50年ぶりのニューモデル「TYPE-T」といった最新のモデルも扱われています。
また、ロゴやデザインをオリジナルプリントしてくれるサービス(50足以上の注文で可能)もあります。
個人的には、専門のウェブサイトを眺めるだけでも、カラーバリエーションの多さや進化の歴史が垣間見えて非常に楽しいです。
ギョサンはファッションアイテムへ進化!豊富な種類と選び方
ギョサンは単なる実用品ではなく、今や豊富なカラーやデザインが揃う、ファッション性の高いサンダルとして進化しています。
定番から最新まで!ギョサンの主な種類
ギョサンには、用途や好みに応じて様々な形があります。
- カリプソタイプ(鼻緒一本型):最も一般的なビーチサンダルの形で、ギョサンの定番です。
- バンドタイプ(包み込み型):甲の部分が幅広のバンドになっており、脱げにくいとされています(通称「便サン」とも呼ばれることも)。
- サボ・クロッグタイプ:つま先が覆われた形。靴下と合わせることで、春や秋にも活躍できます。
- ホヌギョサン:ウミガメ(ホヌ)のマークが入った可愛らしいデザインで、鼻緒がなく指が擦れないため履きやすさが魅力です。
私が思うに、ファッションとしてギョサンを楽しむなら、クリアやラメ入り、メタリック、ネオンカラーなど、個性的なカラーを選ぶのがおすすめです。
特に製造時に前の塗料が混ざってできる「マーブルカラー」は、入手が非常に困難な激レア品とされており、見つけたらラッキーです。
迷ったらコレ!人気のカラーランキング
カラーバリエーションが豊富で選ぶのに困るという声があるため、人気の色を参考にしてみましょう。
ぎょさんネットの2022年夏の売れ筋カラーランキングによると、
- 不動の第1位はブラック(黒):季節を問わず圧倒的な人気で、2位にダブルスコアの差をつけています。
- 第2位はモスグリーン:カーキ色とも表現され、年齢層やシチュエーションを問わない使いやすいナチュラルカラーです。
- 第3位はホワイト(白):汚れは目立ちますが、この色しか履かないというこだわり派も多いです。
また、ネイビーブルーは落ち着いた色で街でも履きやすく、オレンジは焼けた肌に似合う色として人気があります。
ファッションとして取り入れるなら、落ち着いた色を選ぶのが無難ですが、海辺など派手なファッションが似合う場所ではイエローなどのビビッドカラーも大活躍します。
購入前に知っておきたいサイズ感と履き心地の注意点
ネット通販で購入する際、特に気になるのがサイズ感です。
ギョサンは合成樹脂製のため、最初は硬く感じることが多く、履き始めは「鼻緒が擦れて痛い」「横がタイトで痛い」といった感想もあります。
しかし、ギョサンは履き続けるうちにだんだん足に馴染んでくるという意見も多く、この「慣らし期間」が重要かもしれません。
サイズは、メーカーやタイプ(鼻緒、バンドなど)によって多少異なるため、通販で購入する際は、販売店が示すサイズ目安や、レビューを慎重に確認しましょう。
特に鼻緒タイプは親指と人差し指の間が擦れたり、バンドタイプは横がタイトで甲高だと痛む可能性があるため、可能であれば東急ハンズや専門店などで試着することをおすすめします。
ギョサンの聖地巡礼!小田原、奈良、沖縄での購入
ギョサンの歴史や文化に触れながら購入したい場合は、「聖地」と呼ばれる場所を訪れるのも醍醐味です。
ギョサン本土のパイオニア「小田原」
神奈川県小田原市のマツシタ靴店は、ギョサンのパイオニアとして知られています。
小田原市栄町にある同店は、「ギョサン取扱量日本一」として認定されており、豊富な種類のギョサンが手に入ります。
特に、製造時にできるレアな「マーブルギョサン」は人気が高く、在庫状況は常に変化しているため、遠方から訪れる場合は事前に電話で問い合わせることをお店が推奨しています。
小田原の新名物として、お土産としても人気が高く、全国から来店客が訪れるとのことです。
製造の地「奈良県」と人気エリア「沖縄県」
パール ギョサンの製造元である丸中工業所がある奈良県も、ギョサンにゆかりの深い場所です。
工場での直接販売は行っていませんが、県内には卸売業者である松菱ゴム工業所や、自社ブランドと共に奈良県産のギョサンを販売する川東履物商店などがあり、訪れる価値があります。
沖縄県では、ギョサンは地元の人にも観光客にも大人気で、一般的な靴屋、ドン・キホーテ、ホームセンター、そしてダイビングショップで比較的簡単に見つけることができます。
特にダイビングショップでは、お店オリジナルの手染めカラーや限定ロゴ入りの特別なギョサンに出会えるチャンスがあります。
また、八丈島の雑貨屋ラミのように、ギョサンにオリジナルのデコレーションパーツを付けてくれるサービスを行っているお店もあります。
旅先で自分だけのオリジナルギョサンを作るのも、素敵な思い出になりそうですね。
都内で種類豊富なギョサンを探すなら
都内でギョサンを探しているなら、巣鴨にあるダイビングショップ「アクアクエスト」が「ギョサンの聖地」として有名です。
店内にはあらゆるタイプとカラーのギョサンがずらりと並び、試着しながら自分に合う一足を選ぶことができます。
アクアクエストの編集長も「届いてみると色やサイズが思っていたものと違うことが多い」という通販の難点を語っており、実際に履いて選べる実店舗の重要性を教えてくれます。
その他、釣具の上州屋(横須賀中央店)では、オープン20周年を記念してギョサンを大量入荷した実績もあります。
釣りやダイビング用品を専門に扱う店に目を向けてみることは、確実な購入に繋がるでしょう。
ギョサンに関するよくある疑問Q&A
最後に、ギョサンに関するよくある質問をまとめます。
Q1: ギョサンは何の略ですか?
A: ギョサンは「漁業従事者用サンダル」の略です。
小笠原諸島の漁師たちが、船上や磯場で滑らないサンダルとして愛用していたことが名前の由来となっています。
Q2: ギョサンはなぜ滑らないのですか?
A: ギョサンの裏面(ソール)に深く刻まれたギザギザの溝が、濡れた床や岩場でも地面をしっかりと掴み、強力なグリップ力を発揮するからです。
ゴム素材(合成樹脂)で作られていることも、滑りにくさに貢献しています。
一般的なビーチサンダルで濡れたコンビニの床などで「ズルっ!」となっても、ギョサンではそれがありません。
Q3: ギョサンをファッションとして履くのは変ですか?
A: 全く変ではありません。
ギョサンは現在、レディースやキッズモデルも充実し、メタリックやクリア、マットカラーなど、おしゃれなカラーバリエーションが豊富に展開されています。
ロングスカートやワンピースに合わせたり、左右色違いで履いたり(レッドとネイビーブルーなど)といったコーデを楽しむ方も増えています。
ただし、一部で「便所サンダルみたい」と言われることもあるため、色に気を付けた方が良いという意見もあります。
濃い色やマットカラーを選ぶと、普段の街着にもマッチしやすいでしょう。
まとめ:ぎょさんの購入先は「通販」が確実、「実店舗」は専門店を狙おう
「ぎょさんはどこで売ってる?」という疑問について、様々な販売店を調査してきました。
ギョサンは「知る人ぞ知る」存在から全国的な人気者へと成長しましたが、その販売ルートはまだ完全に全国の小売店に浸透しているわけではありません。
最後に、主要な購入先をまとめます。
- 最も確実な購入先はAmazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングなどの「オンライン通販」。種類やサイズが豊富で、自宅に届けてもらえるのが最大のメリットです。
- 実店舗で探す場合は、ドン・キホーテやホームセンターは店舗や時期によって取り扱いが異なるため、確認が必要。特にドンキは沖縄の店舗が豊富です。
- 確実性が高い実店舗は、小田原のマツシタ靴店、釣具店、ダイビングショップ(mic21、アクアクエストなど)です。
ギョサンは、その高い機能性にもかかわらず、平均1,000円〜1,500円程度というお手頃な価格も魅力です。
特に、耐久性が高いため3年近く履けることを考えれば、非常にコストパフォーマンスが高いと言えるでしょう。
ギョサンは、小笠原の漁師さんの生活から生まれ、今や海や川、そして街中でも活躍する日本の名品です。
ぜひ、この記事を参考に、あなたのアウトドアライフを支える「最強の相棒」となるギョサンを見つけてください。
ネット通販でたくさんのカラーを比較して選ぶもよし、小田原や沖縄といった聖地で文化に触れながら選ぶもよし。
きっと、その丈夫さと履きやすさに虜になるはずですよ。